5/1-5剱岳合宿 メンバー:鎌田・毛ガニ職人・ネギサナ
一昨年は一人、去年は二人、今年は三人での春合宿。
「どうして、こんな一個ずつなんだろう?」バンクーバーオリンピックでの上村愛子さんの言葉が頭に浮かぶ。
5/1 馬場島−1600M
途中、運転をサナに代わってもらったり仮眠したりしながら馬場島着。
白萩川沿いの林道をショベルカーが除雪している中を取水口まで1時間。
今年は雪が多い。取水口の下を対岸に渡り、雪渓を歩いて雷岩まで行くことができた。アルムクラブの3人が先行し、私達も小窓尾根に取り付く。約1時間で尾根に出て、さらに1時間くらいで1600Mに到着。まだ時間は早いが、今日は無理をせずにここで幕営する。
5/2 1600M−三ノ窓
早く寝たのに寝坊して7時に出発。1900M、2100Mを通過し、ニードルの基部から懸垂する。プリムラの2人と一緒になった。
ドームへの雪壁を登り、ピラミッドの基部から1段上がって右に回りこむ。岩稜を行ってマッチ箱への登りで3ピッチほどロープを出した。単独の登山者に追い越される。マッチ箱の上まできつい登りを終え、ここからアップダウンが続いて小窓の王基部着。懸垂の順番待ちとなる。1ピッチクライムダウンして登り返すと三ノ窓。JCCの方々が悠々と幕を張っていた。三ノ窓に10張りくらいはテントがあった。
5/3 剱尾根上半−本峰手前に移動
三ノ窓から池ノ谷に入り、剱尾根のコルBへと急な雪壁を登る。既にR4を登ったと思われるパーティーがドームの上部に姿を現す。昨日小窓尾根から見えたR4は、みごとに氷っていた。
登り出しが悪いが、あとは雪をつないで快適な雪稜登攀を楽しむ。剱尾根の頭に抜けて、3人で握手を交わした。三ノ窓まで30分くらいで戻る。そして撤収。JCCの皆さんに挨拶をして本峰を目指す。本峰の1段下に幕を張ったが、風が強く、一晩中バタバタとフライがうるさかった。
5/4 源次郎尾根敗退−早月小屋へ移動
朝起きたらガスに包まれている。本峰は祠も雪に埋まっていて、どこが頂上なのか気付かないまま通過してしまった。
カニの横這いを下り、平蔵のコルから平蔵谷を下る。途中からガスが消えて後立山方面の山が見えるが、剱岳の上部はガスに包まれたままだった。
源次郎尾根に取り付いて、ルンゼを登りだして少しすると上から氷の塊がバラバラと落ちてくる。これが毛ガニ職人の足に当ってしまった。しばらく様子を見るが、足の踏ん張りに不安があるということで、敗退。様子を見ている間も、時々落石や落氷があって気が抜けない。取付まで戻り平蔵谷を登り返した。
再び頂上を越えて帰幕の途中、ガスの中で蝸牛の3人パーティーと遭遇。奇遇を喜んだ。
撤収して蝸牛の後を追い早月小屋に着くと、蝸牛はさらに3名増えていた。
連日の行動で私たち3人とも疲れがたまっている。ご褒美にビールで乾杯した。
5/5 早月小屋−馬場島へ下山
昨夜は風も無く熟睡できた。今朝も穏やかに小窓尾根が見えている。昨日はガスで見えなかった頂上も今日は見えていた。
腐った雪をズリズリと下り馬場島に到着。鎮魂の社にお参りをして無事を感謝した。
駐車場に着くと、蝸牛の岳兄Yさんが冷たい豆腐をご馳走してくれて感激。
馬場島荘の風呂は昼過ぎからだということで、アルプスの湯に入り合宿の汗を流した。
帰りの高速渋滞も予想より軽く済んで、19時過ぎに八王子で解散。
結構ホキましたが、充実した楽しい合宿ができました。参加メンバーの皆さんありがとうございました。お疲れ様でした。
鎌田パニ