Barre des ecrins
日時:7月30日〜31日
メンバー:田辺、金川

7月28日にLa Graveの家を出て、Vallouise谷の家へ移動。
ゼクラン山群最高峰のバールデゼクランを登りに行くことにする。

初日は、Pre de Madame Carleという眺めの素晴らしい場所から、Ecrin小屋まで
4〜5時間のコースタイムだったので、ゆっくり8時過ぎに出発した。
左側のGlacier noir(黒氷河)と別れ右のGlacier Blanc(白氷河)側に入ってしばらく歩くと
小屋(Refuge du Glacier blanc)に着く。ここまでは一般のハイカーが大勢歩いており、
ずいぶん人気のあるルートのようだ。

さらに、氷河の左岸側につけられた道を進み、適当なところで氷河に降りる。
ところどころクレバスが開いており、ロープをつけて慎重に歩いてゆくと左岸にえEcrin小屋
が見えてくるがなかなか近づかず、2時近くにやっと小屋に到着した。
ネパールの若者(春、秋はネパールでシェルパとして、夏の3か月はここで働いている)も
働く小屋は100名ほどが宿泊可能な大きなものだった。スープ(5ユーロ)、ココア(3ユーロ)
をいただきながら外の風景を楽しむ。

小屋からのゼクラン
小屋からの全景

Ecrinを背に昼寝する田辺さん
田辺さんはビール500ml(6.5ユーロ)を2本飲み気持ちよくお昼寝です。

宿泊費:泊まり17.25ユーロ(CAF割引き)、食事30ユーロ。この日は40人くらい泊まっていた。
なお、小屋の人によると日本人はめったに来ないとのことでした。

7月31日
朝3時15分に起こされ、食堂でセルフサービスの朝食を食べて4時過ぎに小屋を出る。
氷河に降りて、アイゼンとロープをつけて出発。
Col des Ecrinまで傾斜のない氷河歩きとなる。しかしこちらの人は歩幅が大きいのか
歩くのが早い。お嬢さんから、ご老人まで次々に抜かれ最後はびりっけつになってしまった。
ゼクラン1
ゼクラン山頂に沈む月

Colから傾斜が出てきて、右左へとクレバスを避けながら登りる。上部には崩れそうな大きな
セラックがあり急いで通過する。ゼクラン2


山頂を真上に見ながら右へほぼ水平にトラバースし、50〜60度の短い氷雪壁を超えるとDome des Ecrinsとの分岐になる。ほとんどのパーティーはこの分岐からひと登りのDomeへと向かっており、
朝一緒に出たパーティーの一部はすでにDomeを登り終えて、下山を始めていた。

我々はここから正面の壁に取りつく。卦蕕らいの壁を左に回り込みさらに北東面を左上して尾根に出たところで、Domeとの分岐手前の雪壁から取りついていたスペイン人のパーティーに追いついた。彼らはコンテでところどころで岩角にロープを引っ掛けて登っているが、コンテに慣れていない我々は、ロープを外して登ることにする。尾根の左斜面を先行する田辺さんが結構悪そうなところを登っており声をかけるが「大丈夫だよう〜」とのこと、難しくはないが落ちれない状況で結構細かいところにアイゼンで立たなければならず緊張する。今回、雪はあったが岩自体は乾いており好条件だったが、着雪状況によっては結構悪くなるかもしれない。(スペイン人達は、尾根通しを登っていた。)
ゼクラン3


その後、小ピークを越えて尾根通しに進み、反対側から登ってきたパーティー(コンテのまま悪い尾根を走り下りていてびっくり)とすれ違ったあと、Ecrin頂上に到着した。
天気は下り坂で、ガスも出てきたので早々に降りる。下りはロープを10mほど出し、万一に備えてロープを岩角に引っ掛けながらコンテで慎重に降りる。
Domeとの分岐手前でスペイン人達が懸垂下降しようとしていたので、我々も彼らのロープに便乗させてもらった。結局この日Barre des ecrinsに登ったのは、我々含めて3隊だけだった。

長い長い下降を終えて、Pre de Madame Carleの駐車場に着いたのは19時20分。15時間行動の充実した1日でした。

金川記